通貨換算はどのような仕組みですか?
DDC有効化のためのスキーム要件
顧客へのDCC提供を選択する場合は、罰金やDCC特権の喪失を回避するために、スキームの開示および受領要件に準拠することが重要です。DCCのしくみと、顧客に対して有効化する方法については、まずDCCドキュメントを参照してください。この記事では、スキームの要件に関する詳細なガイダンスを提供します。
開示要件:
- DDCがデフォルトまたは「オプトアウト」での提供はできません。
- マーチャントは、必要なすべての開示情報(下記)を電子スクリーンまたはピンパッドでカード所有者に明確に提示する必要があります(2022年10月15日発効)
開示情報には以下を含める必要があります。
- マーチャントの現地通過で表示される商品やサービスの取引合計額
- マーチャントの現地通貨の通貨記号またはコード
- 提供されたDDC取引通過の取引合計金額
- 提供されたDCC取引通貨の通貨記号またはコード
- DCC取引金額の決定に使用される為替レート
- 卸売または政府が義務付けた料金を超える手数料、手数料、またはマークアップ
アクティブな選択
アクティブな選択は、カード所有者がDCCの受け入れを示すアクションを実行することとして定義されます。
- マーチャントまたはソリューションは、適切な開示の後、カード所有者に通貨の選択を促す必要があります。
- 新しいDCCソリューションの場合は2021年4月17日、既存のDCCソリューションの場合は2022年10月15日より、カードの存在環境でのアクティブな選択は、電子画面またはピンパッドで行う必要があります。
- マーチャントは、カード所有者がデフォルトでDCCを選択することになるような言葉遣いや手順を使用してはなりません。オファーは明確な方法で提示する必要があり、偏見や誤解を招く言葉を使用しないでください。以下は、このルールに準拠していない例です。
- 言葉による影響:マーチャントが言葉で通貨の選択に影響を与えようとした
- 開示の規模:開示が同じ規模で表示されなかった
- 書式設定:開示が同じ形式で表示されなかった
取引領収書
取引領収書には、かならず以下の情報が含まれている必要があります。
- マーチャントの現地通過で表示される商品やサービスの取引合計額
- マーチャントの現地通貨の通貨記号またはコード
- 提供されたDDC取引通過の取引合計金額
- 提供されたDCC取引通貨の通貨記号またはコード
- DCC取引金額の決定に使用される為替レート
- 卸売または政府が義務付けた料金を超える手数料、手数料、またはマークアップ
- 「取引通貨」、「取引金額」、「請求額」という言葉、またはDCC通貨コードまたは記号の前後に受け入れられるバリエーション
- カード名義人が取引通貨で支払うことを選択したことの証明
- カード所有者に通貨の選択が提供されていることを示す声明
- 「DCCサービスは{マーチャント名}によって提供されました」という文言
- 領収書に記載されているDCC関連の情報は、英語またはカード所有者が理解できる言語で提示する必要があります。
Adyenが生成した領収書で、購入者は同じ情報とDCC受諾ステートメントを受け取ります (私は通貨の選択を提供されており、DCCを受け入れ、Adyen n.v.が提供する為替レートで{currency}で支払うことを選択しました。)。
販売者の領収書の例
購入者の領収書の例
ATMおよび無人POS端末
DCCを提供するATMまたは無人POS端末の各画面メッセージには、以下を表示させる必要があります。
- 現地通貨またはカード所有者の請求通貨のいずれかで取引を完了するオプションをカード所有者に通知する明確なメッセージ
- 現地通貨とカード所有者の請求通貨の両方で反映された要求された現金引き出し金額
- カード所有者の請求通貨で取引が完了した場合に適用される換算レート
- 取引に請求できるその他の手数料、およびこの手数料が適用される理由
カード所有者が取引の完了を希望する通貨を選択するよう求められる前に、次の文言を逐語的に明確に端末に表示する必要があります。
「通貨換算のコストは、請求通貨と取引通貨のどちらを選択するかによって異なる可能性があることについて、ご承知おきください。」
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